一軍
コンバットクランク60。
一見するとただのボロボロになったクランクベイトですが、僕からすれば
「素晴らしく輝いて見える」クランクベイトです。
理由としては
ただ使い込んだというだけでなく、「僕自身の使い方(リトリーブスピードや
ストラクチャーへのコンタクト方法など)を覚え込ませたクランクベイト」だからです。
使い込んでいくうちに、バスの歯形や岩などにぶつけた時の塗装の剥がれで
ルアーはボロボロに。
しかし、僕が考える一番のキモは「リップの削れ」。(写真左が新品、右が一軍)
使えば使うほどその人の形にリップが削れていき、
意図したとおりの泳ぎをしてくれるようになるというのが僕の考えです。
この二つのコンバットクランク60を並べるとやはり右の使い込んだ方を
僕は選んでしまいます。
もう一つこの使い込んだクランクを選ぶ理由があります。
あまり言いたくはないのですが、それは「音」。
コンバットクランク60の場合は重心移動システムを使っているので
キャストをするとルアー内部のウエイトが「移動して戻る」という動作を
繰り返しています。
その度にウエイトがルアー内部の「壁」に当たり続けることで
ビックバスが好むより低音の音へと変わっていくのです。
(カタカタという音からコトコトという音へ変わるイメージ)
ちなみに、この上の写真はワイルドハンチです。
ここまで使い続けると「いい味」をだしてくれます。
コンバットクランク60の僕なりの使い方を解説した動画です。
気になった方はチェックしてみて下さい。
さらに、この動画で解説しきれなかった「キモ」を知りたい方はコチラからどうぞ。
スピニングリール
僕が試合で使っているスピニングリールが
先日、オーバーホールをお願いしていたオフィスZPIより届きました。
ステラFW2500
10年以上前のモデルです。
いまだに?と思われるかもしれませんが今でも使っています。
その理由は・・・
ドラグ
スピニングリールの心臓と言っていいほど重要な部分。
ラインブレイクを防ぐために僕がドラグに求めるのは
「滑り出しが軽く、その後は適度な重みがある」というもの。
つまり、瞬発的なバスの突っ込みに対応する出だしの軽さを持ちながらも
ロッド、ラインの重みをバスに与え続けることでバスを浮かせる。
「軽い」と「重い」この相反するものをバランスよく両立していることが
重要だと思っています。
飛距離
最新のモデルと比べるとライントラブルが多いのですが、
その分を上回るぐらいのメリット(飛距離)が得られるリール。
特にライトリグ(ノーシンカーなど軽めのもの)をキャストする時、あと1m~2mの
飛距離はかなり重要で、サイトフィッシング時の遠くで見つけて遠くで食わす
という自分のスタイルには絶対に必要。
糸巻量は気持ち少なめ(上の写真)にすることと
ラインにテンションをかけて巻き取るために
ルアー回収時のハンドルを巻くスピードを速くするという独特の方法で
ライントラブルはほとんどなくなりました。
(糸ヨレ防止のためにもワームは真っ直ぐセッティングすることが絶対です。)
この2つが大きな理由ですが
細かく言えばスプールの径、ベールの返りの軽さ、
ドラグ調節の幅など他にもあります。
「速く巻く」という時に必要なのが、このハンドル。
これはZPIで特別に作ってもらった55mmロング仕様のもの。
特徴は、「巻き始めの軽さ」「速く巻く時のバランス(巻きやすさ)」「ファイト時
の力強いリーリング」
と、3拍子揃ったお気に入りのハンドルです。
とはいえ昨年からヴァンキッシュも使いはじめています。
新しいものも使いたいが、古い(こだわりを持っている)ものも使いたい。
これも相反することですが・・・
㊙部屋
夜な夜な
トーナメントシーズンが近ずくにつれて㊙部屋での作業が多く
なってきた今日この頃です。
時間を見つけては作業・作業・作業・・・
この散らかり具合が僕のモノ作りのなかでは重要です。
(ちなみに、この上の写真は作業前ですが・・・)
作ってはテスト、また作ってはテストと繰り返しているうちに机の上は
とんでもなく汚くなりますが、自分としては作業に集中している証し。
作業に集中しすぎて気が付けば夜中の2時~3時ということもありますが
自分の想像したものを形にし、それでバスを釣るという思いがあるので
僕にとっては、この部屋での時間が大切なものになっています。
ちなみに道具は通販やホームセンターなどで買い揃えていますが
自分が使いやすいように自作したり、工夫したりもしています。
リューターにはⅬ字型のクランクパーツを使用。
持ちやすく、細かい作業や微調整が格段にしやすくなる、お気に入りパーツの一つです。
ここ数日は、TOP50第1戦の早明浦ダムで使うルアー達を中心に
制作しています。
春の早明浦ダムでの試合は3年連続。過去二年間の試合で
秘かに使っていたルアーを修正・改善し、
その試合での経験から生まれた新たなアイデアも形にしているところです。
今の時点では㊙ですが、少しずつこのブログで紹介していきたいと
思っています。
C-4ジグ
先日、紹介しましたC-4ジグのチューニング。
エリート5の試合で狙っていたのが水深6m前後の背の短いウイード+湧き水や
溶岩帯の同じく6mラインで越冬を意識しているバスの群れ。
この、群れを釣るというのが今回C-4ジグをチューンニングした理由。
越冬を意識したバスは条件を満たしたエリアへ集まり群れを作るので
その群れの中に素早くジグをプレゼンテーションし、スピーディーに釣る、
そのためにチューニングを施したのが下の写真のC-4ジグ2.2g(ミントグリーン)です。
チューニング方法は簡単。ラバーをカットするだけなのですが、そのボリュームやバランス
そしてカットする本数など、 とことんこだわってカットしたのがこの写真のジグです。
チューニング後はラバーの本数を減らして、上下ともラバーは25本になるようにします。
ただ、減らすとは言ってもラバーを抜き取るのではなく、根元を3~5mm残してカット。
(ラバーを抜いてしまうと他のラバーも外れやすくなってしまうのでそれを防止するために、
そして根元のボリュームを残しておくため)
上側のラバーは元の長さより5mmほどカット。下側のラバーも元の長さよりランダムに
1cmほどカット。あと、ブラシガードはフッキングを優先していたために抜いてました。
これらをすることで、ラバーが受ける水の抵抗を減らしジグの沈下速度を上げ
水深6mのボトムでもジグを素早く操作して
食い渋ったバスにリアクションで口を使わせることができます。
そして、バスを釣ることで群れ全体の活性を上げてさらにスピーディーに釣る
というのがエリート5での戦略でした。
(こちらはノーマル)
普段はパッケージから取り出したものをそのまま使っていますが、
フォールスピードを上げたい時、リアクションを意識した動きを出したい時、
ラバーのボリュームを抑えシルエットを小さくしたい時にはこのようなチューニングをしています。
(もちろんラバーの本数やカット方法、全体的なバランスにこだわったノーマル状態のものも
福島チューンと言えますが・・・)
このパッケージに書かれているように
ランダムカットで釣れるシルエット、生命感を形にしたスカート。
ハングオフをしやすく根がかりにくいヘッド形状。
トレーラーをがっちりホールドし、セカンドバイトへ持ち込めるワイヤーキーパー。
姿勢を崩さないバランス。
それ以外にもフックのサイズ、ラバーの量、各カラーごとにラメの大きさや量、
組み合わせなどを僕自身が徹底的にこだわって作り上げたスモラバ。
シンプルなのに複雑、それがC-4ジグです。
フィッシングショーOSAKA
2013年フィッシングショーOSAKAが閉幕しました。
会場に足を運んでくれた皆さん、エバーグリーンブースへお越しいただいた
たくさんのファンの方々、ありがとうございました。
僕は2日間の大半の時間、エバーグリーンブースでお仕事でした。
そんな中、2日(土)はティムコブースで
サイトマスタープロスタッフの青木大介、川村光太郎、福島健の3人でセミナーを行ないました。
本来、ファンのみなさんに聞いてもらうためのセミナーなのですが、
川村君とは初対面だったのと、
大ちゃんとは普通に話しはしますがコアな話しはしたことがなかったので
「レンズカラーの使い分け」や「バスの探し方」など
2人の話しを僕自身が楽しく聞かせてもらった感じです。
3日(日)はエバーグリーンブースでセミナーでした。
昨年までと違い今年から一人でステージに立たせてもらうことになったので
正直、優勝がかかった試合より緊張したかもしれません・・・
内容は、僕が考える僕的な捉え方による「サイトフィッシングとは(イメージサイト)」、
「フィネスとは」、「食わせるためのテクニック」など。
そして、それらを踏まえたうえで「エリート5 での戦略や考え方(リズムクランキング)」などを
お話しさせてもらいました。
本当は言いたくない話しもあったのですが・・・
でも、それを楽しみにしているファンの方たちがいることを今回一人でセミナーを行って感じました。
僕も発信していく立場になり機会があれば今後このブログでも書いていこうと思っています。
ジャンケンビンゴでは無意識で➀を連発!!していました。(職業病か?)
次は国際フィッシングショー横浜でお会いしましょう。