EG-CLIMAX➂ 旧吉野川編「点と線」
EG-CLIMAX➂旧吉野川編の解説です。
このロケの時に僕が頭の中で考えていたことをを紹介します。
「真冬」とういことで、まず考えたのは「リアクション」の釣りです。
でも、オープニングのコメントでは「食わせ」という表現を使っています。
なぜ「食わせ」という表現を使ったかというと、ある程度「居場所」が特定できて
「水中の状態」が想像しやすい「冬のバス」が相手だったからです。
つまり、そのようなバスにどうやったら口を使わせることができるかが
頭の中でイメージできていたので、あえて「食わせ」という言い方をしました。
その中で今回のクランクベイトやフットボールジグでの釣りというのは
「スピーディーなリアクションの釣り」ができるので、
僕にとって低水温の季節には欠かせない釣り(考え)方なのです。
初日、まずはフットボールジグをメインに展開。
その合間にフィーディング系のバスをクランキングで狙い「どっちの釣りがいいのか?」
マンメイドストラクチャー、ウィード、ブレイクなどで「2つの釣りを試す」という感じでした。
この時行なったフットボールジグでの釣りのイメージは
「ピンポイントクランキング」というもので、
橋脚やブレイクの岩や張り出しなど「ここぞ」というスポットを「点」で狙い
バスの前で「クランク」をヒラ打ちさせるイメージでジグを操作しリアクションバイトさせる
というものです。
一方で「線」で狙ってリアクションバイトをさせるという釣りがクランクベイト、
ロングビルミノーなどの「クランキング」です。
このロケでは、最終的にはこのクランキングがメインなっていくのですが、初日の夕方
にワイルドハンチ(線)で釣ったバス
(釣れたエリア、バスのポジション、リトリーブコースなど)がヒントに・・・
「一匹のバスからの情報でどこまで視野を広く(線)、かつ狭く(点)できるか」と
いうのがこの後の展開で非常に重要です。
僕の中でこの「点と線」という考えの中には「線の中にも点を見つけ出す」
「点から線につなげる」という考え方があります。
「線から点へ」それが今回行なったクランキング。
「ただリトリーブするのではなく」 風向きやボートポジション、リトリーブスピードや
トレースするコースなど、これらすべてを考えてバスを「点」でリアクションバイトへ
持ち込むための「間」を作りだしながらリトリーブするということ。
真冬の旧吉野川、数は釣れませんでしたが、
その時その時で、「今一番釣れそうな感覚を感じながら釣るをする」ことができました。
「点と線」という考え、「僕のバスフィッシングでは非常に重要な考え」の一つです
TOP50第4戦 桧原湖
TOP50第4戦桧原湖。
結果は11位で終えました。
予選5位の成績で折り返しながら最終日に失速・・・
これまでの試合でも今回のように失速するというのは何度も経験しているのですが、
やはり悔しいものです・・・
(色々なことを考える時が朝の受付までの時間です。)
「失速した理由」については色々あるのですが、
(今後、機会があれば書きたいと思います。)
今後、このトーナメントを続けていくうえで「この経験(理由)をプラスにする」
というのが目的なので・・・
ちなみに、今回のメインで使っていたルアーは、
C-4シュリンプ2.8インチの1.8gと2.7gのキャロライナリグと、
ボウワーム4.2インチの0.4gのネコリグです。
この2つのリグをエリアやバスの状態を見極めながら使い分けて使用。
各スポットをラン&ガンするというシンプルな釣りでした。
前々回に書いた「タックルを絞り、より深い釣りを追及する」というのは、
「無駄な物や動きを抑えて、試合当日の自分(心理や行動)を想定して釣りをする」
ということです。
トーナメントでは天候等フィールドの状況は勿論、自分の考えや行動さえも「その時
々で違う」。その時その場所に身を置いてみないことには、
「自分でも自分自身がどう考え、どう行動するのか予想が付かない」ということが多い。
そんな中で結果を求めて競い合うトーナメントは、たとえ今回のような「悔しい」結果で
あっても「面白い」という不思議なものです。
EG-CLIMAX➂ 七川ダム編
先日発売になったDVD、EG-CLIMAX➂。
その中から今回は七川ダムの解説です。
「福島健の真実」というサブタイトルですが、真実というほどのものかは
解りませんが、「その時、その場所」で感じたことを基にして釣りをして
いきました。
七川ダムで釣りをするのは今回が初めて、季節も「夏」ということで、
産卵を終えたバスがスクールを作り、ベイトを追っている頃。
まず、最初に投げたルアーはトップウォータープラグの「ギガンテス」。
初めて訪れるフィールドで、しかもクリアウォーターとなれば、バスの姿は勿論、地形、
ベイト、水の色、ストラクチャー、カバー、雰囲気など、目で見えるものすべてを
情報として取入れ、同時にスピードのある釣りをして、「速く その時の状況を把握し 、
次の展開を考えながら」釣りをしていくというのが僕のスタイルです。
そして、釣りをしながら見えバスの定番スポットでもあるバックウォーターへ・・・
やはり、見えるバスの数は多い。
そこで、見えバス達のポジション、活性、追っているベイト、ボトムの地形を
インプットし「攻撃的食わせ」の展開へ・・・
この攻撃的食わせというのはDVDを見てもらえば解ると思いますが、
C‐4ジグ1.3g+C‐4シュリンプ2.8のコンビでバスを一時的に
フィーディング状態へ持ち込む方法なのですが、重要なのはアクション
させる「間」「スピード」「タイミング」など様々。
詳しくはDVDの中で「僕の発する言葉、動き、視線」に隠されています。
(これ以上は言えません。)
この釣り方で、その場所にいるバス達を仕留めていきました。
そしてもう1つ、今回、この七川ダムで爆釣したのが「ウェイクマジック」です。
このルアーはここのバス達を引き寄せる何かを持っているのではないか?
と気付いたのが「バスの食い方」です。
使い方は、ポーズから一定の速度でのスローリトリーブ、なのですが
「ゆっくりと動くルアーに対してバスが食いつく時のスピードが速い」
というバスのバイトシーンを見てから、このルアーを中心に使っていきました。
(おそらくプロップの音が効いていたと思います。)
ロケ2日目は完全にウェイクマジックメインで、このルアーの「持っている物」を
さらに引き出そうと思い、巻くスピードだけでなく、ロッドやラインの角度、
着水後のポーズ中の時間やルアーの姿勢を意識して使い方を微妙に変えて
いきました。
僕流のウェイクマジックの使い方はコチラで!
この七川ダム編では
「目で見える情報をいかに処理して釣果に結び付けるか」
という所を見てもらえればと思います。
桧原湖プリプラ終了。
桧原湖戦のプリプラクティスが終了しました。
今回は、5日間の日程でしたが、今のバスの動きは自分なりに理解した
つもりです。
磐梯山(裏磐梯)を湖上から見る景色は最高です。
こうして眺めていられるのも「いつもプリプラクティスだけ」ですが・・・
今回の目的は、体を桧原湖&スモールマウスに合わせること、
「自分自身の感覚を思い出し、バスの癖を掴む」ということでした。
ここ数年で明らかにサイズアップしている桧原湖スモール。
上の写真のようなキロオーバーのスモールも珍しくはなく、平均サイズも
600g前後とサイズアップしていました。
「より深い釣り」を追及した結果、あれだけ用意したタックルやルアーも最終日には
ロッドは数本、ルアーはボックス2~3個に・・・
今回のプリプラクティスはこういう感じで終えました。
すべては自分次第、後は試合で「自分がどう考えるか」だけです。
今の時点ではわかりませんが・・・
いつもどうり楽しみなだけです。
桧原湖プリプラ準備&出発
桧原湖プリプラの準備です。
桧原湖といえばスモールマウスバス。
普段釣っているラージとは違い「タックルから考え方まで」
「すべての切り替え」が必要です。
タックルをセット。
予備ロッドを含めるとこれぐらいの量になりました。
スモールということもありスピニングタックルが多く、ラインも2.5ポンドという
極細のラインをセッティング。
その中で目立つ存在なのがこのロッド。
「ソルティセンセーション」
このロッドに出会ってから「僕のスモールの釣りが進化した」というのは
事実です。
その中でメインにしているのはⅮアタッカー。
詳しい解説はコチラ。
次にボートの中のワーム、ルアー、フック、シンカー、小物類の入れ替え作業を
して出発です。
700kmオーバーのドライブです。
色々と考える時間は十分あります。
EG-CLIMAX➂福島健の真実が発売中です。
時間ができたら僕自身の声で解説したいと思います。