EGエクストリーム北浦戦 後編
前回の「EGエクストリーム北浦戦 前編」で初日の模様は
ご覧いただけたと思います。
今回は2日目の模様です。
初日は、自信のあった「クランキング+ラン&ガン」という戦略を行なったものの
「0」という結果に終わりました。
この「0」というのは試合では絶対に避けたいもの。
自然を相手にしているので、その可能性があるというのは皆が解っていること
ですが・・・
その試合で「0」をやってしまうとエリアや狙い方を変更し、組み立て直して
確実に1匹を釣るという考え方も必要なのですが、(ライトリグなど釣り方の変更)
僕は今回の試合で狙っている魚を変更するつもりはありませんでした。
バスは釣れませんでしたが、「フィールドのコンディションを肌で感じた」ところ
この戦略で間違っていないと思っていました。
ただの「0」ではなく可能性を秘めた「0」だったからです。
2日目、狙い方は変えなかったのですが、朝一番に入るエリアを変更。
(初日は北浦本湖から 2日目は北浦下流域浪逆エリアから)
狙い方は変えずにエリアやスポットに入る「時間」を変えることで、
初日とは違ったタイミングでバスを探すという感じです。
一匹目は捨て網にスタックしたルアーにバイト。
根がかった時でも「バスがバイトするかもしれない」と思いながら釣りをしていたから
獲れた一匹。
ラッキーな一匹ではありますが、「今までの経験上このような魚はいい流れ」を
呼び込む場合が多く、初日からの流れを変える一匹だったということです。
ルアーはワイルドハンチ。
カラーはブリーディングブラウンクロー。
この試合では他にブリーディングレッドクローも投げていました。
僕の場合、ワイルドハンチを使う時の8割方はこの2色を使っています。
理由は、「釣れるから」・・・
僕の中には「そう言えるだけの実績がある」ということです。
その後の展開は映像の方を見てもらえればと思います。
初日と2日目の違いを・・・
同じルアーを使っても「考え方や感じ方によって釣果は変わる」ということです。
EGエクストリーム北浦戦 前編
昨年の12月に配信されたEGエクストリームVol.13北浦戦。
試合後のブログにも書いたように、この試合は「勝てる魚」を追い求めて
いきました。
「追い求める」というように、今回の試合では「ラン&ガン」でとにかく
バスボートで走り「バスを追いかける」といった感じでした。
映像では20分ほどに編集されていますが、
実際初日は7時間の中で、北浦北端のエリアから南のエリアまで
30ヶ所以上のスポットを狙い走り回りました。
一か所にかける時間はドックなら10分。
リーズやリップラップなら20分ほどで移動といった感じです。
また、効率とスピードを上げるために根がかり回収機は伸ばしたままデッキに置く、
移動距離が短ければエレキは上げずに移動と、細かなところに注意をしていました。
初日は残念な結果でしたが、2日目は狙っていたバスを仕留めているので
よかったら見てください。
EG EXTREME Vol.14 予告映像
≪P.S.≫一日に30~40ヶ所以上のスポットをラン&ガンするには相当な
体力が必要です。
デッキの移動、エレキの上げ下げ、操船・・・
足腰を鍛えるといった意味でも体力作りは必要です。
僕の場合は自転車です。
ものづくり
ルアーの動きを見るため近くの池へ・・・
この季節になると水温が下がり、水がクリアーになってルアーの動きが
見えやすく観察しやすいので助かりますが・・・寒いです。
自分が作ったものを泳がせる時は今でもワクワクします。
イメージ通りのものか?それとも全くダメなものか?
同じルアーでもリップ、アイ、フックの重さ、重量バランスなど
少しの違いでその動きは様々。
現場では細かな修正が必要になります。
そこで必要になってくるのが、写真上の道具類。
ハサミやペンチは勿論、やはり使い勝手がいいのはリューターです。
写真上のリューターは充電式なので色々なところで使えます。
MAX25000回転まで出すことができパワーも申し分なく、穴あけや
削るといった作業をする時に便利なものです。
現場で少し削っては確認し、また削っては確認と理想の動きが出せるまで
繰り返すといった感じです。
また、「ルアーの限界を見る」ということにおいて「削る」という作業は泳ぎ、
バランス、強度など色々と「知る」ために重要で必要だと考えているので
「なくてはならない」工具の一つです。
イメージを形にする場所。
色々と試行錯誤する場所。
自分の理想の物を作れる場所。
僕のバスフィッシングには重要で必要な場所。
EGエクストリームVoI.13予告映像
今回は、北浦で開催されたJBクラシックにカメラが同船した「試合の釣り」です。
取材の釣りとは全く違うので「スポーツ」として見てもらえればと思います
想像力
僕のバスフィッシングで重要視しているのが「想像力」です。
「想像力があるほどバスが釣れるようになる」というぐらい非常に重要なもの
だと考えています。
写真(上)は「バスの目線」に近づくように水中で撮ったC-4ジグ+
C-4シュリンプ。
足元近くやクリアウォーターではルアーの動きは確認することができますが、
水深がある場所やマッディーウォーターでは想像することが重要です。
僕の場合はクリアウォーターで「水中にあるルアーの動きを見ておく」ことで
その動きを自分の中に記憶しておき、見えない場所を釣るときも
その動きを頭の中で常にイメージしながら釣りをしています。
そうすることで、動かし方や動かすタイミング「食わせの間」などに自信、
確信を持てるようになり常に「釣れそう」という感覚でアクションを付けることが
できます。
写真のように水中の落ちた葉にルアーを絡ませた状態の動きや見え方も
クリアウォーターで見ておくと、より細かく想像できるようになります。
他にもウィード、岩、杭などでも同様にチェック。
水中にあるものを利用することで「ルアー(人工物)を自然に近づける」ことが
できます。
ただ実際は、自分の思った通りのアクションを出すということは
「見えない水中では実は難しいこと」です。
・水深
・ルアーとの距離
・ラインの角度
・ルアーのウエイト
などを考えて、実際目で見た動きに自分なりの想像力を働かせて
ルアーの動きを常にイメージしながら釣りをすることを重要視しています。
さらに特殊ななのが「バスに想像させる」という考え方。
これは「ルアーを隠す」という釣り方で、障害物の陰などにルアーを入れて
見えにくくすることで、バスの方が「何がいるのか?」と想像してくれます。
これは、バスにスイッチを入れるテクニックの一つで「釣りにくいバス」によく
使う攻め方です。
見えているバスを相手にして、バスがルアーにどう反応しているのかを見ておく
ことで見えないところを釣っているときでも、バスの動きを想像できるようになり
集中力を切らさずに釣り続けることができます。
また、「想像力」というのは僕の場合「ものづくり」そのものであり
「想像したものを形にしていく」という楽しさがあります。
C-4シュリンプを作ったのも自分の経験に基づきカラーや各パーツは勿論、
見た目のシルエットを大切にして「バスの目線」を想像して作りました。
バスの目線でのC-4シュリンプ。
こちらの写真はルアーを動かして塵や埃を巻き上げたもので
「シルエット」だけがうっすらと見えるというもの。
僕にとってこの写真は「想像力をかきたてられる」ものであり
このルアーを作ってよかったと思える一枚です。