EG-CLIMAX➂湯原ダム編
EG-CLIMAX➂早春の湯原ダム編の「考え」です。
今回訪れた岡山県の湯原ダムは広大な面積を誇るダム湖。
初めて訪れるフィールドということもあり、まず目に入ってくる物(ブッシュや岩盤など)
を速い釣りで流していきながら同時に「見る」ということを行なっていきました。
この「見る」というのは釣りをしながら地形、水深、水質、バスの姿、ベイトの存在など、
「目で見ることができる」情報を頭にインプットしていくこと。
そして僕の中で「見ることは釣りの一部」として捉えており非常に重要なことでもあります。
そこでまずは、シャローをスピナーベイトで流したり、岩盤をフットボールでチェック
しながらも色々な物を見ていきました。
そんな中、最初の一匹は条件が整ったゴミ溜りから。
実はこの時、このバスを「きっかけ」にしようと思ったのですが・・・
「きっかけ」というのは僕の中では「思考の方向転換」。
それまでは「見る(情報収集)」という考えなのですが、それが一気に「釣る(捕らえる)」
という考えに変わるタイミングで、「僕が一番意識していること」でもあります。
しかし、この時は釣り初めてそんなに時間がたっておらず「見る」ことで頭の中に
入っている同じような条件の場所は少なかったので、このバスでは完全な方向転換
せず、「移動しながら探してきっかけをつくる」という考えでした。
「きっかけ」を与えてくれたのがワイルドハンチで「バラした」バスでした。
このバスはあまり暴れなかったのでフックアップせずバラしてしまったのですが、
このバスが食った場所(情報)というのが、
・フラットな地形
・水深1.5mぐらいでボトムは丸見えの場所
・近くにブッシュがあり、ボトムにもその枝や枯れ葉が散乱している
というもので、こういった条件の場所というのがすごく気になり、「見る」から「釣る」
へと変わる「きっかけ」になりました。
その後の展開としてはシャロークランクベイトが中心になるのですが、
ここで「見る」(見てきた)ということが役立つことに・・・
この時は「ある程度フィールド全体を見ている」という状態にあり、同じ条件の
場所というのはすでに頭の中に浮かんでいるので、それからは「目的を持った釣り」
へと変えていきました。
その後は狙い通りに同じような条件の場所でワイルドハンチで2匹のバスを釣り、さらに
「僕らしいバス」も追加することができました。
それは、最後にC-4ジグで釣ったバス。
クランキングという釣りの最中に発見し、一撃で食わせたバス。
「常に周囲の状況や変化を意識し、そこにあるチャンスを逃さないように釣りをする」
というもので、このDVDを締めくくるにふさわしいバスでした。