「FACT」 のアーカイブ
CRAFT 2
前々回紹介したCRAFTの続きです。
様々なタイプをテストしてきました。
ボディー、リップの素材・厚み・大きさ・角度、ウエイト、など・・・
その中で、僕が何を探していたかというと「手元に伝わる釣れる感覚」。
今まで様々なタイニークランクを使ってきて身に染みついている
釣れる感覚「ピッチ・振動・引き抵抗・ボトムでのコンタクト感」を
突き詰めていきました。
その中で、釣りをしやすくキャスタビリティーを上げるための
重視移動システムや肉厚のテール部分を加えていきました。
扁平ヘッドにしたのもこのクランクベイトに僕が釣れると思う感覚(動き)を
持たせたいと思ってこのようなデザインにしました。
それは、「瞬発力 」。
・ルアーが着水してから水中へ潜る瞬間
・泳いでいるルアーを止めてから巻きだす瞬間
・障害物へルアーがコンタクトし離れる瞬間
と、一瞬の出来事なのですが、タイニークランクにしかできない
「瞬発力を活かすため」適度な水抵抗を受けるように(受けすぎてもダメ)
扁平にしました。
これによりキビキビとしたキレのある動き、スピードをコントロールすることで、
色々な動きを交えて誘うことができます。
「小さいルアーだからできること・・・」それをカタチにしたのが、
CRAFTです。
※オススメの使い方は、今までベイトフィネスタックル(スモラバなど)を
使い狙っていたアシ、杭、岩などのストラクチャーを「横の動き」で狙う
というもの・・・
当然、リアクションという動きが加えられるので、また違った刺激を与える
ことができます。
ベイトフィネスタックルで使える丁度いいサイズなので、
使い分けてもらえればと思います
CRAFT
自分の作ったルアーで釣りたい・・・
ルアーを本格的に作るきっかけとなったのが、
「シャロークランクベイト」でした。
それまでは「チューニング」を色々なルアー(ワーム含む)に自分の
考えを取り入れるといったことをしていました。
10年以上前の話になりますが、2003年にマスターズシリーズから
TOP50(ワールド)シリーズへ参戦することになったのですが、
それまではマスターズ、ウエスタン、琵琶湖、河口湖シリーズや
各チャプターなどにも参戦するという「修行時代」でした。(現在も修行中)・・・
そんなトーナメント漬けの生活をしていると、自ずと同じ境遇の仲間が
集まります。
ロッドの匠神谷、チャンプ小林(コバ)と今現在も行動を共にしていますが、
その中でも異彩を放った奴が「キムケン」こと木村建太。
バルサ、発砲ウレタン、塗装、リップ素材など・・・
当時、ルアー(クランク)を熱心に自作して作っていたのは、彼と僕ぐらい
でした。
(と、まあ昔の話はこれくらいにして・・・)
その時の経験が、今のモノづくりの原点です。
まず、自分が欲しいと思ったものを形にする。(削る)
モノづくりで、僕が一番大切にしていることは、ルアーの動きは勿論、
大きさ ・バランス・シルエット・表情など「自分基準」のモノ。
今回のフィッシングショー、FACTで新製品として発表したルアーは、
まさに自分基準のモノで、一つ一つ僕が削りだしたものです。
その中の一つがCRAFT。
初のハードプラグということで、今まで作ってきたバルサや発泡ウレタン
とは違った構造、ABS樹脂の特性や浮力などを考慮しながらの製作だったので、
まあまあ苦労しましたが、色々なことを学びながら作っていったルアーでもあります。
それだけに多くのサンプルや構造を見直し作り上げたルアーなので、
強い思い入れがあるルアーです。
その中でもルアーの顔を作る時は集中しました。
顔・目の大きさ、ボディーとのバランスなどルアーの構造上必要のない
部分ですが、僕の場合「ルアーに性格を持たせる?」といった意味でも
この顔づくりはかなり重要な作業の一つです。
さらに、重心移動システム、水を掴みやすくする扁平ヘッド、
キャスタビリティーを上げる肉厚のテール部分、カラーなど、まだまだコダワリは
あるのですが・・・
長くなりそうなのでまた紹介します。
HFAC-70HST
「70H」というロッドといえば、ラバージグやテキサスジグをカバー撃ち、
ズル引き、シェイクなどで多く使用されていると思います。
今回、FACTロッド第2弾として「HFAC-70HST」というロッドが
今月下旬に発売予定です。
このロッドの表記は「70HST」というようにソリッドティプを搭載したモデル。
いままでの70Hというロッドに「フィネス」という要素をプラスし「感じる」ことを
追及したロッドです。
ヘビーロッドといえばカバー撃ち
ルアーをカバーに入れて釣りをする場合、その殆どがラインを枝やゴミなどに
触れておりその分感度が下がります。
明確に解るバイト以外のバイト(微妙に重くなる、モゾモゾとした)も解るように
と思い作ったロッドです。
カバー撃ちといえばショートキャストやフリッピング&ピッチング
キャストする際にティップにルアーのウエイトをすぐにのせることで、
振り幅を抑えキャスト・コントロール性能をあげるという特徴もあります。
フッキング
ロッドの標準重量は134g。
シンプルで必要なパーツのみを装着し、塗装も見直しガイドもオールシングル
フットガイドを装着。
かなりの軽量化はできましたが、問題は「フッキングパワー」。
僕の中でフッキングの強さを上げるには、ロッドバランスが前重心の方が
力強いフッキングができると思っています。
しかし、操作性を上げるには後ろ重心の方がいい・・・
グリップエンドにはバランサーは入れていますが、フッキングの力強さと操作性のバランスを
考え調整しました。 (ロッド自体軽いのでそこまで解りにくいですが・・・)
実はこの調整が一番こだわったところかもしれません。
とはいえ、カバー撃ちだけでなくオープンウォーターでのズル引きやシェイク
などでもラインの重さを感じ、バスのバイトは勿論、ボトムの質を判断できるヘビーロッド
でもあります。
記憶に新しいのが、2012年TOP50最終戦、プロトロッドとして制作した
70HSTで優勝。
この時は5gテキサスリグをアシの際へキャストし水中にある朽ち果てたアシの根に
ライトテキサスリグをコンタクトさせながらスイミングさせるという釣りでした。
その時の詳しい内容はこちら
ロッドスペックでは1/4~1ozとなっていますが、5g前後のテキサスリグでもよく使用し、
ヘビーロッドとしては軽いルアーも使いやすくなっています。
年明け早々新たなロッドのガイドセッティングです。
飛距離、操作性は勿論このロッドは「鋭敏」なロッドに仕上げようと思います。
またまた旧吉
実釣、その他の撮影のため旧吉野川へ行ってきました。
この日は爆弾低気圧の影響で全国的に大荒れ・・・
橋脚工事の足場もこんな感じ・・・
普段は穏やかな旧吉野川もザブザブ・・・
実釣の方は・・・無・・・
この時期によく狙うのは2mより浅いシャローのバスですが、
残念ながら釣ることはできませんでした。残念・・・
水中映像撮影中・・・
ルアーテスト
最終段階にあるルアーのテストを行うために
旧吉野川へ行ってきました。
さすがに厳しい状況でしたが、思っていたとおりのアクション、
コントロール性能、使いやすさを再確認できました。
また、この前塗ったサンプルカラーが自然界の水中でどう見えるのか
というのが確認できいいテストになりました。
この時期の釣りは寒さとの戦いでした。
今回着用しているE.G.ホットスーツは、今まで寒さ対策を
色々行なってきましたが、間違いなくナンバー1です。
軽くて動きやすいので、ストレスなく釣りができるので、
これからの時期には欠かせないウェアだと思います。
本当です・・・